日本の薬学を中心に、古代から現在に至る薬学の歴史を解説した初めての入門書です。
時代とともに変化してきた薬学教育の歴史、医薬分業など薬剤師を取り巻く環境の変化に伴う薬剤師職能の変遷、製薬産業の発展と産業を支える多様な職種の歴史、薬事行政と各種法規制の成立の経緯と歴史などを幅広く学ぶことができます。
付録には全国のくすり博物館・資料館の一覧などもあり有用です。
薬学部・薬科大学の学生はもちろん、教員、医療現場の薬剤師、製薬企業の教育担当など、将来の医療や薬業界を担う方々が、現在に至るまでの多彩な薬学の歴史を振り返り、今後のあり方や方向性を考えるために最適な一冊です。
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【目次】
序 章 薬学を過去から学ぶ
1. 薬学史とは
2. 薬学教育に薬学史がなぜ必要か
3. 歴史を通した薬剤師の社会的役割
第1章 通史
1. 日本の薬学の歴史
2. 西欧の薬学の歴史
第2章 薬学教育の歴史
1. 黎明期(明治時代)から戦後まで
2. 基礎化学を重視する薬学教育
3. 臨床を重視する時代の教育
4. 各主要専門科目の歴史
第3章 薬剤師の歴史
1. 漢方を巡る歴史
2. 売薬の歴史
3. 医薬分業の歴史
4. 薬局薬剤師の歴史
5. 病院薬剤師の歴史
第4章 製薬産業の歴史
1. 製薬産業としての勃興
2. 製薬産業と薬事制度
3. 新薬の臨床開発の歴史
4. 薬の流通と情報提供の歴史
5. 人類に貢献した薬の開発史
第5章 薬事制度の歴史
1. 明治時代の薬事制度
2. 厚生労働省の歴史
3. 薬害と薬事制度の歴史
4. 薬事関連法規の歴史
5. 医療保険制度の歴史
【編集】日本薬史学会
【判型・頁】B5判・150頁
【定価】本体2,200円+税
【発行】2022年11月
ISBN978-4-8408-1595-6 C3047