日本薬学会編集のもと、第一線の研究者が日本の創薬の現状・課題、新薬開発の実際、近未来に向けた最新研究などについて詳述した一冊。
≪主な内容≫
◆医薬品に関する調査結果・統計データに基づいてグローバル化が進む医薬品産業の現状を国際的な
観点から評価。また、「新規モダリティ」分野への参入に向けた課題についても言及。
◆日本発の画期的な8つの新薬について、具体的な創薬研究の内容を研究開発過程における秘話を含めて
実際に開発に携わった研究者が紹介。
◆「ビッグデータとAIの活用」「iPS細胞の応用」「遺伝子治療」「DDS」「ゲノム編集技術」など、今後の発展が
期待される近未来に向けた創薬研究について最新の研究成果を含め解説。
◆医薬品の経済学的な分析(マクロ経済学の観点)に基づき、日本の医療保険財政や薬価制度について
現状分析や今後の課題・展望について記述。
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≪目次≫
第1部 日本における製薬産業の位置づけ、欧米との違いと方向性
・日本の創薬産業:その特徴と課題
第2部 “新薬開発”物語
1.冬虫夏草由来の天然物をもとにした多発性硬化症経口治療薬フィンゴリモドの研究開発
2.ファースト・イン・クラスMEK阻害剤トラメチニブ(商品名メキニスト)の開発
3.バイスペシフィック抗体の開発(血友病A治療薬)
4.HIV-1 インテグラーゼ阻害剤ドルテグラビル‐基礎研究が支えた創薬‐
5.過活動膀胱治療薬ミラベグロンの研究開発
6.カリウムイオン競合型アシッドブロッカーボノプラザンフマル酸塩(タケキャブ®錠)の創製
‐日本発・究極の酸分泌抑制薬を目指した挑戦‐
7.ハーボニーの開発(C型肝炎)
8.モガムリズマブの開発
第3部 近未来の創薬に向けた最新研究
1.ビッグデータと人工知能を用いる創薬
2.iPS細胞、創薬への応用
3.遺伝子治療
4.薬物送達システムから革新的医薬品の創出へ
5.CRISPR/Casを利用したゲノム編集技術
第4部 医薬品の経済学的分析
医療保険財政と薬価制度改革 -消費税率10%以後の改革議論に向けて-
【編集】日本薬学会
【判型・頁】A5型・382頁
【定価】本体3,000円+税
【発行】2021年4月
ISBN978-4-8408-1553-6