漢方薬を取り扱う上で必要となる漢方医学と漢方薬の基礎知識、調剤・服薬指導、生薬・方剤などについて図表やカラー写真を多数使用しわかりやすく解説した『漢方実践書』
漢方医学・中国医学の歴史や考え方の基本となる「陰陽説」「五行説」「気血水」などについて詳述したほか、漢方薬の基本剤形である刻み生薬の知識を修得できるよう生薬・方剤の解説には約300点のカラー写真を各項目に掲載しています。
また、セルフメディケーションの推進に伴い、その役割が見直され重要度が増している一般用漢方製剤の内容も充実させています。
【目次】
第1章 漢方医学の歴史と理論
1.中国医学の歴史
1-1 中国医学の成立
1-2 金元医学の台頭
1-3 明・清以降の医学
2.漢方医学の歴史
2-1 平安時代以前の医学
2-2 金元医学の導入
2-3 古方派の台頭
2-4 明治維新後の医療政策
2-5 漢方医学の復興
3.三大古典
3-1『黄帝内径素問
3-2 『傷寒論』と金匱要略(『傷寒病雑論』)
3-3神農本草経
4.漢方基礎理論
4-1陰陽説
4-2陰陽説の応用
4-3五行説
4-4五行説の応用
4-5臓腑
4-6虚実
4-7気・血・水
5.漢方の診断
5-1四診
5-2証の概念
第2章 本草学と生薬学
1.生薬(本草)
1-1歴代本草書
1-2気味論
1-3六陳八新
1-4修治
1-5生薬名とラテン名
1-6科別による分類
1-7生薬の部位別分類
1-8生薬名の由来
1-9五官による品質鑑定
1-10漢方薬と民間薬の違い
2.方剤学
2-1漢方薬の特長
2-2方剤の構成原則
2-3方剤名の由来
2-4方剤の分類方法
3.漢方製剤
3-1漢方製剤の経緯
3-2漢方製剤の種類
3-3医療用漢方製剤の出典別分類
3-4指標成分
第3章 漢方薬の調剤と服薬指導
1.調剤・服用方法
1-1剤形の種類
1-2処方箋の記載方法および約束事項
1-3煎じ薬の調剤
1-4エキス製剤の調剤
1-5煎じ方と服用方法
2.漢方薬の服薬指導
2-1処方目的の把握
2-2外来患者の服薬指導
2-3服薬指導の実際
3.医療用漢方製剤ワンポイント服薬指導例
4.服薬指導Q&A
4-1症状に関する問い合わせ
4-2併用に関する問い合わせ
4-3薬の内容に関する問い合わせ
4-4煎じ方・服用方法などの問い合せ
4-5その他の問い合せ
■生薬の解説
■方剤の解説
・医療用漢方製剤刻み生薬ワンポイント鑑別法
>>チラシPDFのダウンロードはコチラ
【著者】金 成俊 [キム ソンジュン](横浜薬科大学教授)(’19.4)
【判型・頁】B5判・340頁
【定価】本体5,000円+税
ISBN978-4-8408-1490-4 C3047