毒性試験から得られたデータに対して適切な解析法を使用するために、国内外で使用される種々の手法について多数の試験報告書の知見から解説しました。 解説は、統計記号や英語を避け、得られた数値や調査報告書からのデータを使用してわかりやすく記述しています。 また、手計算による手順を示すことで、統計学的有意差の有無がどのようにして認められるのかを理解できます。 36年間、実験動物を用いた毒性試験の統計処理に携わった著者による実践統計学書です。 毒性試験に従事する統計担当者、試験責任者およびQA部門、研究者はもちろん、生物統計学を学ぶ学生にもおすすめの一冊です。
【目 次】 第 1 章 基礎数値の算出 第 2 章 統計用語 第 3 章 t検定(分散を利用した検定) 第 4 章 正規性の検定 第 5 章 等分散検定 第 6 章 3群以上の多群間検定(分散を利用した検定) 第 7 章 順位和検定(分散を利用しない検定) 第 8 章 Peto検定 第 9 章 統計解析法の選定 第10章 飛び離れた定量値の取り扱い(棄却検定) 第11章 頻度データの評価 第12章 傾向検定 第13章 危険度総合評価(リスクアセスメント) 第14章 相関 第15章 クラスター分析 第16章 毒性試験の統計解析にかかわる調査報告
【著者】小林 克己(’15.3)
【判型・頁】B5判・264頁
【定価】3,400円+税
ISBN:978-4-8408-1291-7 C3047