急速に進展する高齢化、医療技術の進歩などにより医療費の増加は今後も避けられない。地域間格差や医療資源の配分についても大きな課題となっている。制度改革が急務であるわが国の医療保障制度において、医療の効率性を高め、無駄な医療費をなくすためにはどうすればよいのか。医療経済学の視点による綿密な分析に基づき、わが国の医療の本質を明らかにする。
<もくじ>
第1部 医療費
第1章 医療費の所得弾力性
第2章 医療費の財源調達
第2部 医療保険
第3章 組合管掌健康保険の保険料率決定
第4章 国民健康保険被保険者の入院外受診行動
第5章 組合管掌健康保険の保険料率と加入者の受診行動
第3部 小児医療の提供体制
第6章 小児科を標榜する一般病院数の分析
補論 少子化と小児医療体制
第4部 医療・健康・経済
第7章 健康と医療
第8章 技術進歩率に及ぼす健康と教育の効果
[著者] 佐川 和彦(’12.9)
[判型・頁] A5判上製 152頁
[定価] 本体2,800円+税
ISBN978-4-8408-1224-5 C3047