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『平成の言霊』~先人の志に学ぶ~
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≪シリーズ第4弾≫
■「しなのじ便り」
[執 筆] 小林 富治郎(長野県薬剤師会・顧問)
[連載期間] 1995(平成7)年5月17日~1996(平成8)年6月7日
先人の思いを引き継ぎ長野県薬剤師会会長として「面分業」推進を率いた小林富治郎氏がその“闘い”を振り返る連載。
ところで、「薬局国営論」という提案がされたことがある。その狙いとは・・・
「診療機関の近くに薬局がないと不便」との“利便性”追求は、敷地内薬局につながった。
小林氏は、患者の生活圏内で即時的に医薬品に関して問題を持ち込める「かかりつけ薬局」の方が患者にとって遙かに便利ではないか―と指摘する。要は、地域住民に役立つ薬局・薬剤師であるか。これは今も変わらぬ命題であろう。その一つの形が面分業であり、非営利の追求であり、その行き着く先に「薬局国営論」があったようだ。
かつて医薬分業を巡っては、商社等他業種の参入、大手調剤チェーンの進出に対抗する既存薬局(薬剤師会)という攻防があった。ただ、それは一面的な見方かもしれない。
連載後段では、長野県薬会長の任期を終える直前まで繰り広げられた、面分業を守り抜くための“闘い”を振り返る。
【収載一覧】
〈1〉原点に戻る
〈2〉薬局とはそんなに旨い仕事なの?
〈3〉沈黙と逡巡は許されない
〈4〉職能の責任をどのように取る?
〈5〉“薬局国営論”は今日への鉄槌か?
〈6〉薬剤師教育改革は国民の願い
〈7〉医薬分業の真贋を決めるもの
〈8〉今こそ“にせ”分業との決別を!
〈9〉“基準薬局制度の普及”を急げ!!
〈10〉「今年こそ、本物の顔を見せる年」
〈11〉“われらかく闘えり”(1)
〈12〉“われらかく闘えり”(2)
〈13〉“われらかく闘えり”(3)
〈14〉“われらかく闘えり”(4)