「質的研究」とは、対象者へ現象に関する聴き取りを行い、それを文章化して当該現象にどのような効果や問題があるのかを理解しようとする研究手法のことです。
代表例としては、フィールドワークやマーケティング、観察調査などが挙げられます。
現代の医療には疾患のみではなく、患者周囲の状況をも含めた「問題」を明確化するNBM(Narrative based Medicine)が求められています。つまり医療人には、「問題」に関わる患者・家族に共通理解や合意をもたらすようなファシリテーターとしての役割も期待されており、その手立てとして「質的研究」がより大切になってきています。
本書は、なぜ医療者に「質的研究」というセンスが必要なのかを詳細に述べるとともに、科学的に説得力のある「質的研究」に取り組むための基本的なアプローチについてわかりやすく解説しています。
また、実際の研究の「はじめの一歩」につながるよう、患者理解のための医療実践や医療人養成に関する質的研究の具体的な事例も紹介しています。
より良い医療を目指して医療実践の中で「関心がある現象」について理解し、「状況」を改善するための『質的研究』を始め、自分自身はもちろん、学生を含めた後輩医療人の成長につなげるための一助となる一冊です。
>>内容見本はコチラ(1.1MB)
>>チラシのダウンロードはコチラ(1.1MB)