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企業家としての国家 -イノベーション力で官は民に劣るという神話-

※ご好評につき在庫切れとなりました。増刷の予定はございません。

EUの政策に大きな影響を与えた話題書!
待望の日本語版!!

本書の原書である『The Entrepreneurial State』は、これまで世界9か国語に翻訳され、長期にわたるイノベーション主導の経済成長において国が果たす役割と、より包括的な経済成長について、今必要とされる議論を世界中で巻き起こしている。

「国の技術開発によりスマートになったiPhone」、「クリーンエネルギー(風力、太陽光など)技術の行方」、「アメリカ国立衛生研究所(NIH)の研究が製薬産業に果たしている役割」などの具体例を挙げながら、現実には国家が大胆な高リスク投資を行なったあとに民間が投資を始めているといった事実を提示し、「ダイナミックなイノベーションは民間に任せ、国は市場の失敗を是正することにとどまればよい」という神話を打破する。

マッツカート女史は国家の役割は高いリスクと困難を伴う分野へ積極的にそして勇敢に立ち向かうことであり、さらに公的セクターと民間セクターの関係は共生であるべきで、納税者が企業に代わってリスクだけを取るのでなく、その恩恵にもあずかるべきだと力説している。
また、トマ・ピケティと異なる切り口から格差対策も提案しており、日本の経済成長にも大きな示唆を与えてくれる1冊。

【目次】
序 説 何か違うことをやる
第1章 危機管理論からイノベーティブな役割分担へ
第2章 テクノロジー、イノベーション、成長
第3章 リスクを取る国家
第4章 企業家精神に富む国家アメリカ
第5章 国家の力で実現したiPhone
第6章 緑の産業革命 積極策か消極策か
第7章 風力発電と太陽光発電 -国家政策の成功例とエネルギー危機における技術開発-
第8章 リスクとリターン -腐ったアップルから真の共生型エコシステムへ-
第9章 リスクは社会に、報酬は企業に -国はリスクを取ったにもかかわらず利益を享受できないのか?-
第10章 結論

◆『日本経済新聞』(10/4)、『週刊東洋経済』(10/24号)に書評が掲載されました!
◆『週刊文春』(11/19号)、文春WEB-今週の必読-(11/24)で紹介されました!


企業家としての国家 -イノベーション力で官は民に劣るという神話-

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3,080円 (税込)

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【世界の論評】
◆ダニ・ロドリック(ハーバード大学教授)
まさに今、世界が必要としている本である。

◆フォーブス誌
まず読むことだ!あなたの思考法を変えるだろう。

◆マーティン・ウルフ(フィナンシャルタイムズ誌)
伝統的経済学は抽象モデルを提供する。経済学の通念は、答えは全て民間企業にあると主張する。この素晴らしい著書で、マリアナ・マッツカートは、前者は役に立たず、後者は完全でないと主張する。

◆ニューリパブリック誌
マリアナ・マッツカートはイノベーションについて最も重要な思索家である。

◆エコノミスト誌
「技術革新で生まれた市場の成功で国は中心的役割を果たしてきており、世の中の流れを変える発見、発明に対する国家の役割を過小評価するべきでない」というマッツカート女史の主張は正しい議論である。

◆ニューズウィーク誌
緻密に構成された議論で、一般的通念がいかに無用の長物になったかを説く。

◆グローブ&メール誌カナダ
経済における政府の役割についての陳腐な議論に新たな観点を提供。

◆ロバート・ウェイド(ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス教授)
文献に裏打ちされ、またエレガントな(時に楽しい)記述スタイルを用いて市場が一番よく分かっているという信仰に強烈な一撃を加えている。

◆リチャード・ネルソン(コロンビア大学教授)
企業家精神の本質を理解し、経済を再始動させるためには、積極的な技術革新政策が重要であることを説く著書。

◆デビッド・ウィレッツ(英国 大学・科学担当大臣)
本書は我々にイギリス政府の政策を変えさせたほどの説得力を持っている。

【著者】マリアナ・マッツカート(Mariana Mazzucato)(’15.9)
【訳者】大村 昭人
【判型・頁】四六判・約460頁
【定価】2,800円+税
ISBN:978-4-8408-1315-0 C0033

【著者紹介】
マリアナ・マッツカート(Mariana Mazzucato)
1968年生まれ。サセックス大学教授。2014年英国『ニューステーツマン』誌の政治経済学の部門でシェフィールド大学政治経済研究所(SPERI)賞を受賞、2013年『ニューリパブリック』誌より「イノベーションにおける最も重要な3人」のうちの一人と称される。世界の政策立案者にイノベーション主導の経済成長を提案し、英国政府経済諮問委員会の委員を務める。世界経済フォーラムのイノベーション経済学のメンバー、欧州委員会の成長のためのイノベーション部門専門グループ永久メンバー。ロンドン在住、4人の子供の母親。オフィシャルウェブサイトwww.marianamazzucato.com ツイッター@MazzucatoM

【訳者紹介】 大村 昭人
1967年東京大学医学部卒、1973年米国ワシントン州立大学麻酔科レジデント、1976年米国ユタ州立大学麻酔科講師、1978年同助教授、1986年帝京大学医学部付属溝口病院教授、1996年同副院長、2003年帝京大学医学部長、2007年帝京大学医学部名誉教授、帝京大学医学部付属溝口病院院長補佐。著書に『医療立国論(Ⅰ~Ⅲ)』、『いのちを守る医療機器』(日刊工業新聞社)、『麻酔・集中治療管理と長期予後』(新興交易(株)医書出版部)、『新医療立国論』(薬事日報社)他。

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