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『平成の言霊』~先人の志に学ぶ~
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≪シリーズ第3弾≫
■「時想」
[執 筆] 水野 睦郎(水野薬局)
[連載期間] 1993(平成5)年3月4~5月11日
都会での第一線を退き“いなか”に居を構え綴ったショートエッセイ7編。
のどかな日常を切り抜きつつも、その中に『薬剤師』への思いを重ね合わせる。
家屋の在来工法において柱を立てる前に基礎を打つ必要はあるが、柱が立てば屋根を葺き、壁や窓も取り付けられる。
“分業”が進んだ本郷から“いなか”に移ると地域の薬局が医薬品供給を担ってはおらず、いわば「柱」が立っていない状況であった。地域が異なれば、状況は変わってくるものの、“分業”への思いは変わらない。
全国一律にはいかないのは、日本に限ったことではない。
ヨーロッパでも薬局がない“過疎地”もあるが、薬剤師は薬の供給者としての責務を担うための工夫をしている。
そのような多彩な知識、知見を交えつつ、地域住民に対する薬剤師・薬局業務について、その自主、自律、自立を促すとともに問題提起している。
【収載一覧】
(1) 御柱(おんばしら)祭
(2) 郡部の処方発行
(3) 鼠を捕らない猫
(4) マンツウマンの後始末
(5) 薬局の規模
(6) バックミラー
(7) チップとサービス「私論 医薬分業」