これからの薬剤師に必要とされる重要スキル「薬剤レビュー」を学ぶ!
オーストラリア薬剤師会が作成した薬剤レビュー(薬物治療レビュー)学習のためのケースブック「Case Studies in Practice Medication Review: A Process Guide for Pharmacists(Second Edition)の日本語版。
薬剤レビューとは、薬物治療に関連する問題を薬剤師が評価し、患者固有の情報を収集・分析して医師や患者等に伝達する体系的なプロセスである。その目的は、薬剤師による薬物治療の評価に基づく医師への提案および患者等に対するアドバイス(リスクの最小化とベネフィットの最大化)にある。
本書は、薬剤レビューに不可欠な意思決定力や判断力を醸成するためのテキストであり、具体的な症例を題材にすることによって、薬剤レビューの手順(流れ)を身近に感じられる内容としたものである。
■各症例の基本的な構成は次のとおり。
① 症例情報:患者情報の概要(年齢、性別、身長、体重、疾患および病歴等)。
② 情報収集:患者への問診をはじめ、薬局が把握している情報および医療機関から提供される情報(薬歴、検査値等)の収集。
③ 情報処理:②によって得られた情報および当該症例に関連があると思われる情報の分析と特定。
④ 情報伝達:③をふまえた患者等へのアドバイスと、医師への連絡・提案。
患者の状況をふまえた薬物治療に対する提案とはどういうものか、その一端を知るきっかけとなることはもちろん、ケースブックという本書の性格のとおり、研修テキストとしてグループディスカッション等に活用できる1冊。
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